企業の動画活用のポイントと制作ノウハウとは?

動画は、企業がプロモーション活動をおこなううえで、重要なコンテンツの一つになりました。

しかし「どのように動画を活用すればわからない・・・」といったご担当者さまも多いのではないでしょうか?

目まぐるしく変化していくトレンドの中で、

そもそも動画の持つ普遍的な特徴やポイントをおさえておくことはとても大事です。

本記事では、そのような、動画活用のポイントと制作方法にまつまわる豆知識をご紹介させていただきます。

動画の特性とは?(ほかのコンテンツと何が違うのか)

動画は、そもそもどこからやってきたのかをご存知でしょうか?

何となく想像できるかもしれません。

そう動画の一番の祖先は映画と言われています。

つまり、動画のバックボーンは映画にあり、映画のことを知ることは動画を理解することにつながります。

※本記事でご紹介する情報には諸説あり、その一例をご紹介しております。

 あらかじめご理解ご容赦くださいませ。

動画の前身は、映画である!?

初めて映像表現が生まれたのは、1890年アメリカでのこと。

生みの親は、かの有名なトーマス・エジソン氏です。

氏は、『キネトスコープ』といわれる箱のような機械を作りました。

それは、箱の中で何枚もの絵(フィルム)を回転させることで、あたかも動いているように見せる(映像)といったものでした。

のぞき窓がついていて、ひとりでのぞき込んで鑑賞するスタイルでした。

続いて、1895年フランス。

リュミエール兄弟が、『シネマトグラフ』を発明しました。

これが、映画の原形と言われています。

こちらは今で言う映写機のようなもので、スクリーンに映写できる仕組みでした。

そのため、一度に大勢で鑑賞することができるものでした。

エジソン氏の『キネトスコープ』は、ひとりで鑑賞するもの。

リュミエール兄弟の『シネマトグラフ』は、大勢で鑑賞できるもの。

その鑑賞スタイルの違いから、リュミエール兄弟が映画の生みの親、とさせているのです。

複数の写真(絵)を連続して見ることで、あたかも“動いているように見せる手法”

この大発明が、映像 → 映画 → ・・・・とつながり、現在の動画になっていきました。

映画は、総合芸術だ

映画は、文学・音楽・絵画・演劇(芝居)など、様々な芸術表現が一つに集約されたものと言われています。

複数の芸術エッセンスを合体させた映画は、まさに総合芸術と表現されるのです。

例えば、とある有名映画監督が言ったとされる名言。

「観客は、芝居を見て涙をため、音楽がそれをあふれさせる。」

まさに、総合的表現の成せる技!だということですね。

例えば、旧ソ連の映画監督、セルゲイ・エイゼンシュテイン氏。

氏の作った『戦艦ポチョムキン』(1925年)という映画のなかで使われた技法が「モンタージュ理論」というものでした。

これが、今の映像表現の基礎の一つになっています。

モンタージュ理論とは、複数の映像(カット)を組み合わせることで、一つ一つのカットが持つ意味を超えて、また新しい意味が生まれることを示した理論です。

例になるストーリーを3つ作ってみました。

このような特性は、現代の動画にも流れる普遍的な特性であり、動画が他のコンテンツと比較してリッチなコンテンツと言われる由縁かもしれません。

企業の動画活用について

ビジネスシーンにおいて、動画を活用することは当たり前の時代になりました。

通信環境の進化やスマートフォンの普及も後押しになりました。

では、企業はどのような動画を作って、ビジネスに活用しているのでしょうか?

いくつか代表的なものをご紹介させていただきます。

企業があつかう動画の種類

動画の種類には、大きく3つあります。

媒体コマーシャル系

企業VP(ビデオパッケージ)系

社内系

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媒体コマーシャル系

→テレビCM

→インターネット広告動画

→SNS広告動画

→通販番組

etc

これは、生活者や一般消費者に向けた要素の強い動画です。

集客や販売促進といった、ビジネスに直結する動画コンテンツと言えます。

・・・・・・・・・・

企業VP(ビデオパッケージ)系

→会社案内動画

→商品、サービス紹介動画

→展示会、イベント動画

→就活生向け動画

etc

これは、企業に対してなど、B2B要素の強い動画です。

B2Bの商売をおこなう企業にとっては、強力な武器になっています。

・・・・・・・・・・

社内系

→社員教育動画

→マニュアル(Howto)動画

→社内報動画

→イベント動画(株主総会、社内発表会など)

etc

これは、主に従業員に対しての要素が強い動画です。

社内またはそれに近しい人たちとのコミュニケーションの方法として、動画を活用したものになります。

・・・・・・・・・・

ほかにも、業種・業態によって、様々な動画コンテンツが活用されています。

企業が動画の活用を検討する際は、自分の会社にとって価値ある動画はどのようなものか?をしっかりと企画検討することが重要になってきます。

いざ動画をつくる時に、重要な考え方

企業のプロモーション活動は、動画のほかにも様々なコンテンツがあります。

動画を作る前に、動画の長所・短所、また動画以外のコンテンツの長所・短所を知っておくことも大事です。

それぞれの長所・短所を理解したうえで、動画の長所を活かす。

この発想を持って制作に挑むことが、ポイントになってきます。

例えば「動画」と「紙媒体」を比較して、それぞれの長所・短所を見ていきましょう。

動画のチャームポイント

<紙媒体の長所>

・確実性

 時間的制約がないため、確実に情報を届けられます。

・保管性

 破損することがなければ、半永久的に保管できます。

・リアルに触れられる

 紙質や仕掛けなど、実際に触れて感じることができます。

<紙媒体の短所>

・即時性

 データに比べると、印刷工程が入るため情報発信が遅くなります。

・修正力

 印刷物になったあとは、修正することが難しくなります。

・拡散力

 物理的数量に制限されます。

<動画の長所>

・情報量

 文字、動き、音、時間など、複数の要素を持ち、多くの情報を伝えることができます。

・インパクト

 視覚と聴覚に強い印象を与えることができます。

・心を動かす

 総合的な表現で、人の心の琴線に触れたり、感動させることが得意です。

<動画の短所>

・労力、コスト

 制作時間と費用が比較的かさみます。

・見る方法の制限

 時間軸があるため、止まって見返したり飛ばし見をしたりすることが苦手です。

・クオリティ

 情報量が多いゆえに、中途半端なクオリティはマイナス効果になりやすいです。

このように、「動画」と「紙媒体」とでは、長所・短所が大きく異なります。

どちらが良い悪いでなく、目的や課題に応じてどちらを用いれば効果を最大化できるか、しっかりと企画検討することが大事になります。

動画制作の基本の“キ”

動画制作に、正解はありません。

しかし、セオリーと言われるような、基本的な考え方はあります。

「誰に、何を、どう(手段)伝えるか」

・・・・・・・・・・

Who?「誰に」

 動画を見せるターゲットを明確にすること。

What?「何を」

 会社の紹介なのか、新商品のPRなのか、届けたい中身を明確にすること。

How?「手段」

 誰に、何を、を踏まえた時に、適切な表現の手段を考える。

・・・・・・・・・・

まず、これらをきっちりと言語化して明確にしておくことがとても重要です。

定まってないままスタートすると、途中で目的を見失ったり、プロジェクトの進むべき方向を見誤ったりしてしまいます。

※クリエイティブ全般においても同様のことが言えるかもしれません。

クオリティは諸刃の剣

動画の短所にあった「中途半端な動画はマイナス効果」である点、ここは大きな落とし穴になります。

時には、企業や商品のイメージを毀損したり、間違った情報を伝えてしまったりします。

動画においてクオリティはとても重要な要素の一つです。

多くの情報や強いインパクトを伝えることができる動画だからこそ、それがマイナスに働けば、諸刃の剣となって跳ね返ってくるのです。

制作方法の豆知識

企業が動画制作をおこなう際に役立つ豆知識をご紹介します。

その中でも、特に大きなポイントとなるのは、「内製するか」「外注/アウトソースするか」の選択です。

それぞれ長所・短所がありますので、目的にあった手段を選びましょう。

内製 or 外注/アウトソースのメリット・デメリット

<内製の長所>

・低予算

 比較的お金をかけずに済みます。

・達成感

 自分たちで作り上げるので達成感があります。

・ノウハウが蓄積する

 メンバーに知識、経験がたまりノウハウが蓄積されていきます。

<内製の短所>

・かなり手間がとられる

 慣れない作業のため、多くの時間を奪われます。

・継続性

 一度はできたものの、今後も内製を続けていけるかという課題がでてきます。

・クオリティ

 プロに依頼するのに比べて、クオリティやスピードが落ちることもあります。

<外注/アウトソースの長所>

・プロにお任せ

 動画制作をまるっとお任せすることで、時間が生まれます。

・クオリティ

 様々なプロが集結して制作にあたります。

・納期

 お仕事なので無理が効きます。

<外注/アウトソースの短所>

・コスト面

 内製に比べて費用がかかります。

・業者選定

 専門性が高いため、得意不得意などアタリハズレがあります。

・相性

 案件との相性や、コミュニケーションの相性がネックになります。

・・・・・・・・・・

内製か、外注/アウトソースか。

それぞれの長所・短所をふまえて、目的にあった制作方法を選択することが大事です。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

・動画の特性とは?(ほかのコンテンツと何が違うのか)

・動画の前身は、映画である!?

・映画は、総合芸術だ

・企業の動画活用について

・企業があつかう動画の種類

・いざ動画をつくる時に、重要な考え方

・動画のチャームポイント

・動画制作の基本の“キ”

・クオリティは諸刃の剣

・制作方法の豆知識

・内製する?外注/アウトソースする?

・内製 or 外注/アウトソースのメリット・デメリット

をご紹介いたしました。

動画を通して、皆さまのビジネスがよりパッピーになりますように。

ステキな動画制作をお祈りしております!

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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